『ヒロのちつじょ』ー 「障害」に寄り添う

個人的な経験から「障害」という概念にとても興味があり、以前こんな記事を書きました。

 

tomarunao.hatenablog.com

 

「障害者自身やその家族は、どうやって暮らしていけるのが幸せなのだろう」

というのがわたしの興味です。

 

障害者は、誤解を恐れずにいえば「普通とは違う人」です。

しかし、障害者は国内に353万人もおり、その家族を数えると少なくとも1000万人以上(つまり人口の10分の1程度)が「障害」と隣り合わせなわけです。

結構、あり溢れたものなわけです。

 

にもかかわらず「障害者」というテーマは異質で、触れにくく、学校でも教わらず、教わったとしても非常に抽象的なものです。

そして、「障害者の家族」というもっと大きなテーマは殆ど取り扱われません。

 

実際に障害者とその家族はどのような生活をしているのか。

どのように楽しく暮らしているのか。

どのような苦しさがあるのか。

 

それらがどんなものなのか、その一端を理解させてくれたのがこの本でした。

 

ヒロのちつじょ

ヒロのちつじょ

 

 

 ダウン症の兄を持つ佐藤美紗代さんが、 兄「ヒロ」の日常を、「ヒロ」の秩序・ルール・癖という視点で描き出します。ヒロと家族との関係性も垣間見えます。

愛らしいイラストと温かい文章も素晴らしかったです。

 

「障害」というハードルの高いテーマではありますが、とても気軽に読める一冊です。興味がある方は是非ご一読を。