サラリーマンの参拝

今日は新橋から芝大門まで散歩しました。

もう日も暮れた19時ごろです。

 

芝大門には昔からよく行く機会があり、立ち寄るたびに増上寺境内を散歩したり、飲み屋街を散策したりしています。

 

今日は昭和電工本社の裏あたりをうろうろしていると立派なお宮に出くわしました。今まで知らなかったのが恥ずかしいのですが、芝大神宮といって1000年以上の歴史があるそうです。

 

壮大な雰囲気が気に入ってしばらく眺めていると、眼鏡をかけた40代くらいのサラリーマンの男性がやってきました。中肉中背で少し気弱そうに見えますが優しそうな表情の方です。仕事帰りでしょうか。

 

鞄からレシートがはみ出た財布を取り出し、そこから小銭を取り出し、賽銭箱に投げ入れます。綺麗なフォームとは言えませんが、丁寧で心のこもった二礼二拍手一礼を決めました。そしてお宮を見上げながら来た道を戻っていきます。

 

わたしはこれをみて「とてもいいなあ」と感じました。

 

夜、仕事帰りにわざわざ立ち寄って何かを祈る。それだけ叶えたいか、感謝したいことがあり、祈願する。決してすがるような態度ではない。

 

わたしのステレオタイプで40代くらいのサラリーマンの方を見ると、どうしても、とても疲れていて夢も希望もないような印象を持ってしまいます。この属性の方に限らず、他者の想いとか希望って見えないし実感できないのでとても薄いものとして認識してしまいがちでした。

 

でも、そんなことないんだよな、と。

それぞれの人生があってそれぞれがその人なりの夢も希望も持ち続けて生きているんだ、という当たり前のことをその光景から勝手に腹落ちさせることができました。

 

みんなが希望を持っている。

普段は隠れているけど、礼拝しているときだけ可視化される。

夜に中年のサラリーマンが一人で想いを込めて祈る姿は、そのことがすごく強調される画でした。